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モスクワと動物産業

前回のモスクワ滞在時には動物を連れてきていなかったし、動物を家族にする予定もなかったので(知人から「ロシア陸亀」をもらって、たらいに飼っていたが)よく見てなかったのだが・・・確実に現在、モスクワで(もしかしたら国全体に)は動物産業が急速に成長しているように思われる。スーパーでも、日本でおなじみの「ブリーダーが推奨する(汗)●ディグリー・●ャム」「●ィスカス」「ロイヤル●ナン」・・・・・・ドライあり、ウエットあり、おやつだって色々・・・・去年あたりから「グリニーズ」も入手可能になった(以前は、ちちがドイツに出張したときに買ってきてもらっていたのに)。ワタシがココに来て以来、良く行くスーパーでもペットフード関連のコーナーは大きくなるばかりだ。すごい!

先日、車窓から「おしゃれなワンコの店」という名前の新しい店を見つけたので入ってみたら、小型犬にターゲットを絞った「超おしゃれな」犬具と洋服のお店だった。まあ、ターゲットが「超」小型犬なので、我々は及びでなかったのだが(モスクワは超小型犬ブームの真っ最中)品揃えが日本と同じくらいの高レベル&高価だったのに驚いた。ロシア人の生活が豊かになり、動物にかけるお金も増えてきたということなのだろう。日本でもそうだけれど、小型犬用にはとってもかわいいGOODSがそろっている・・・ただし、ちょっと大きい犬種には何もなくなる。ちょっと極端すぎるほど。しかもその店に、「ヤラー」というオランダのメーカのオーガニックフードが置いてあったのでビックリ。日本でもあまりメジャーとはいえないドッグフードなのに・・・・ココまで来たか!って感じ。我が家は長いこと手作りだけど、「ヤラー」のベジタリアンというドライフードだけは、本当に2年に1回くらい(笑)2KGくらいの単位で買っていた・・・一応、ドッグフードも「いざというときに」食べれるように・・・という意味だったのだが(笑)。

さらに数日が経過して、「ストックマン」という北欧系の大きなスーパーでも「ヤラー」を見かけてビックリ。一般のスーパーにも置かれるようになったとは・・・・。

ロシア人は動物が好きだ。日本のように「本当は自分の犬だけが好き」(気がついていない人は多いが)というのとはちょっと違う。

ここにはマンションしかないので、多くの家で室内で動物を飼っている。動物病院もたいていが24Hで往診もしてくれる。狂犬病&ワクチンも全然安い。まあ、フロントライン(フランス製)は輸入品なのでこちらでも高いが、でも日本よりは安い。

つい17年位前は、日本でも「ロシアには物がない」と放映されていたし、ワタシがいた95年ごろは多くの店で「いつ行っても同じ品揃え」で流行などほとんどないと言ってもよかった。でもいまや・・・ここでも流行があり、買う犬にも流行がある!動物産業にとって、今までほぼ未開で、しかも動物好きなロシアの地は魅力的なマーケットだろうと思う。多分、昔はドライフードなんてあまりなかっただろうから、手軽に安くかえるフードの利用率は、好奇心も手伝って今はかなりのものだろう。実際、ドッグショウの会場で「ブリーダー推薦」(汗)のかの有名な会社が2-3KGの大袋を無料で配布しているのを見た・・・・・・・えらい気前のいいことだ・・・もちろん採算が取れるという見込みがあってやっていることだと思うから、かなり新規の顧客開発に力を入れてるといっていい。ただし、獣医のほうでも「質の良くないドライフード」に対して警告を発する人もいて、我が家でも最初にかかった獣医に「これとこれとこれはあげないでほしい」と「食べちゃいけない銘柄」を紙に書いてくれた。今のモスクワでは、ちょっと前の日本と同じで「安い」「メジャー」という理由でフードを選んでいるように見える・・・ただ、これまた日本と同じで「まじめに動物を考える人たち」は色々情報収集するので「あそこの●●というフードはやめたほうがいい」なんて知ってたり。

まあでも、オーシャンの肉売り場では「犬用」と肉のついた骨が手ごろな大きさに裁断されて販売(すごく安い)されてたりするので・・・日本よりはまだ手作りの人は多そうだが。実際のところ今はどれぐらいの比率なのだろう?

我が家は苦労しつつも、なんとか手作りで頑張っている。
でも、便利なものは取り入れる柔軟性は持ちたい・・・その方がワタシも楽チンだ。今回も「ヤラー」のベジタリアンを購入して時々使っているし、日本からの「支給便」(いつもありがとう)で持ってきてもらったドライミートなんかをあげたりしたこともある。手作りの場合は「同じものを続けてあげ続けない」というのが大事な気がしているので、食材が少ないココでは日本より苦労している・・・・胃腸風邪の時、ヤラーも乾燥ミートもなかったときは、本当に本当に辛かったし(涙)。


追伸:トリマーさんに「胃腸風邪のとき、コドモタチの世話が出来ずに毛玉がすごかった」と嘆いたら、「次からは連絡して」といってくれた。ありがとう!
by teachermakizo | 2006-10-09 10:41 | Alyosha