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刺青(TATOO)な話

ロシア、少なくともモスクワでは「日本食ブーム」である。
そして、ワカイこの間では「刺青(TATOO)」がはやっている(日本でもそう?)。本当に入れてしまう人もいれば、簡単にシール・・・という場合もある。図柄は、日本のものほど芸術性?は高くない気がする。簡単な絵か・・・恐ろしいことに「漢字」の場合もあり。

我が家が良く利用するカフェのお姉さんの頸の後ろに「保」という漢字の刺青が入っている。イリーナ=ハカマダ(青山大学の袴田教授の異母妹で政治活動家。知らないよね(笑))にそっくりなお姉さんの「保」の下の漢字は何なのか・・・とても気になる(爆)。もしかしたら1字かもしれないし、続きがあるのかもしれないし・・・・まさか「保存」とかじゃないよね???

先日、地下鉄のエスカレーターに乗っていたら、前のお姉さんの頸に「刺」という字が刺青されているのが見えた。「刺」・・・・まさか下の漢字は「身」じゃないよね???「刺身」だったら笑えるなあ・・・と思って、ニヤニヤしてしまった。

まさかそんな変な単語を刺青にはしないよ・・・と思うなかれ。
ココでは形がかっこいいというだけで漢字を刺青にしてしまったり、日本食レストランの内装や小物のデザインに使ってしまったりするのだ。今まで見てビックリしたのは、とあるレストランの内装で「健康家族」「○○大学」・・・・・。日本食レストランの名前もすごい。「貴婦人」(ぷっ)、「土佐藩」(←のっとりにあってつぶれてしまったけど)、「TANUKI」(その横にでっかく「金」と書いてある)、「サムライ」、「銀の滝」(多分、養老の滝のパクリ)、「根付」・・・思い出せないけど、他にも色々ある。

刺青の思い出。

コドモの頃住んでいた鳶のおじさんの背中一面に、ものすごくゴージャスな刺青が入っていた。おじさんはとっても優しくて、面倒見が良くて、仕事が休みの日には良く遊んでくれたり、ゴハンを作ってくれてご馳走になったりした。おじさんは刺青を見せないように、とても気をつけていたけれど、夏の暑い日に遊びに行ったときに見てしまってビックリしたのを覚えている。それで、おじさんに対する感情が変わる事はなかったけど、おじさんはとても悲しんでいた。しばらくしておじさんが引っ越すとき、飼っていたカナリアをくれた。大好きだったおじさん・・・今は幸せにしているのかな。刺青を見てしまって、本当に悪いことをしてしまった・・・・。

コドモの頃、うちは自営業だったので商店街に住まいがあった。
向かいの喫茶&スナックのご夫婦と家の親が仲良しで、毎年夏には一緒に泊りがけの旅行に行っていた。ある夏、伊豆のきれいな海に行ったのだが、皆泳いでいるのに、おじさんは泳がないし、どんなに暑くてもいつも長袖シャツ。子供心に「暑くないのかなあ」と不思議に思っていた。このおじさんも優しくてとてもよい人だった。うちの父親とおじさん(しかも服を着て泳いでいた!)が人のいないところで泳いでいたのをちらっと見たら、おじさんの白シャツから刺青が透けて見えた。きっと、腕の先のほうまで刺青が入っていたのだと思う。↑のおじさんの経験もあったし、ワタシは気がつかなかったふりをしたけど、少々ショックだった。当時は(いまも?)刺青が入った人は怖がられていたから・・・・。

いまやカジュアル?になりつつある刺青だけど、思い出されるのは、背中に刺青が入っていた優しかったおじさんたちとの思い出。何度思い出しても、ちょっと心が痛む。
by teachermakizo | 2005-11-21 18:35 | その他